PETGやPCフィラメントで安定したプリントを目指す!カスタマイズ奮闘記
色々なフィラメント、特にPETGや**PC(ポリカーボネート)**を使ってプリンターのパーツを作りたい!
でも過去には苦い思い出もあって…(ノズル詰まり&ショートの悪夢😢)。
それでも強度が必要な場合、今あるフィラメントの中ではPCが一番しっくりくるんですよね。
購入したフィラメントと設定の試行錯誤
今回使うフィラメント
Longsell 3D プリンター PCフィラメント(透明)
- 購入時期:2022年(未開封)
- 温度目安:235〜255度と記載あり
- 口コミでは賛否両論ですが、手元のものはそこまで悪くなさそう。
1回目のチャレンジ
- ヒートエンド:240度
- ヒートベット:70度
結果:糸引きもなく順調に見えたものの、40分ほどで反りが発生しパーツが動いてしまい強制終了。
2回目のチャレンジ
- ヒートエンド:250度
- ヒートベット:90度
- プリント設定:0.3mm ドラフト
- インフィル:40%
ヒートベット温度を上げて再チャレンジ。
この設定で、次の目的であるPrusaLink用部品をプリント!
印刷する部品リスト:
- rpi-zero-frame.stl
- raspberry-cover.stl
- Prusa_Link_pliers.stl
- Einsy-doors.stl / Einsy-base.stl
- Extruder-cable-clip.stl / Heatbed-cable-clip.stl
- Einsy-hinges.stl
今回、古いタイプの電装系ボックスを一式プリントし直しています。持っているフィラメントが透明なので、統一感を出したかったんですよね。
進捗と気づき
- 43%時点:ボックスのベースやドアは順調!
- 86%時点:アーチ状のケーブルクリップが少し不安ですが、今のところ問題なし。
- 完走後の感想:
- 面積の広い部分も浮きなく進んでいるのが良い感じ。
- 薄いパーツや小さいパーツはブリムやサポートを付けた方が良さそう。
3回目のチャレンジとABS設定
- ヒートエンド:250度
- ヒートベット:90度
- プリント設定:0.3mm ドラフト
- インフィル:40%
口コミに「ABS設定でうまくいった」という情報を見かけたので、PrusaSlicerのABS設定で温度を調整し、試してみることにしました。
印刷する部品:Bear Extruder and X axis
今回プリントするのは、
Bear Extruder and X axis (BearExxa) 1.0.0(GitHubリンク)です。
気づいたこと・今後の改善点
- インフィル40%:安定しているけど、力がかかる部分はもう少し密度を上げた方が安心かも?
- ファーストレイヤー:
- ヒートベットはアルコールでしっかり拭き、温度管理を徹底することで定着が良くなる。
- サポートやグリムは印刷設定の量を増やすと取れにくくなる。
- 0.3より0.15mmのほうが綺麗に取れる
3回目もうまくいきました
時間をおいてしまうと細かいパーツがとりにくいですが、おおむね製作がすすむので、この勢いでパーツ系は終わらしちゃいたいです。
エクストルーダーはインフィル40%ではなくもう少しあげて印刷したいですね。
まとめ
フィラメントの温度設定やヒートベットの管理を手探りで進めながら、少しずつ理想のプリント設定に近づいています。
今回は大きな反りや糸引きもなく完走できたので一安心。
次回はインフィルの調整や、サポート・ブリムの使い分けにもトライして、さらに精度を上げていきたいと思います!
「PCフィラメント × PrusaSlicerの設定見直し」で、安定したプリントを目指して引き続き頑張ります!✨